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イスタンブールの、朝の輪
まだ空が薄い青のころ、イスタンブールのパン屋では、焼き上がった輪がかごへ並びます。わたしはシミット。表面を小さなごまが埋めつくす、丸いパンです。店先に来た子どもは、わたしの穴から向こうの通りをのぞきました。赤い手押し車を整える売り手、仕事へ急ぐ人、朝の船へ向かう人。町が目を覚ます前から、わたしたちは出発の支度をしています。「どうして、こんなにごまが落ちないの?」。それを知るには、まだ白い生地だった時間まで戻らなくてはなりません。
もっと知りたい!
イスタンブールでは、シミットはパン屋や屋台、駅、船の売店などで見かける身近なパンです。
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