1 / 10 BREAD JOURNEY 08
生地のひもが、目を覚ます
パン屋の作業台で、ぼくは一本のひもになりました。もちろん、糸ではありません。粉や水、酵母などを混ぜた、柔らかなパンの生地です。職人の手の下で転がるたび、短かった体がすうっと伸びていきます。見学していた子どもは、まっすぐなぼくと、棚の茶色いパンを見比べました。棚のパンは、腕を組んだような形です。「これが、あれになるの?」。職人が両端を持ち上げると、ぼくの旅が始まりました。まっすぐだった道が、くるりと曲がります。これからぼくは、プレッツェルになるのです。
もっと知りたい!
ドイツ語では、ブレーツェルやブレーツンなどの呼び方があります。名前の響きも、形と同じように、土地ごとの違いを教えてくれます。
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AI音声・ふつう
